患者さんへの接し方 | 今知っておくべきptsd情報~克服街道まっしぐら~
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患者さんへの接し方

男性と女性

地震や津波、火事や事件事故など、大きなショックを受ける体験をすれば誰でもなり得る病気が「ptsd」です。このptsdになった患者さんが家族や友人、恋人など近しい人の場合、周囲の人はどう接したらいいのか分からず悩んでしまう人もいるのではないでしょうか。ptsdは、本人はもちろん周囲の人にも大きな影響を与える精神疾患です。ptsdを克服するためには、医師の治療だけでなく周囲の理解と協力が必要なのです。そのためには、周囲が少しずつptsdに対する正しい認識を持つことが大事です。

ptsdの患者さんと接する時は、まず責めたり威圧したり、きつく当たらないことが大事です。特に、虐待やいじめ、周囲からの暴力が原因となってあらわれる「慢性的な心的外傷」の場合、責めたり威圧したりすることは余計に患者さんの心の傷を深くするだけです。虐待や家庭内暴力を受けた患者さんは、「威圧された経験=恐ろしい物」とインプットされているので余計に心を閉ざし、症状が悪化してしまうでしょう。

また、ptsdの患者さんがフラッシュバックを起こし、取り乱したり落ち着きがなくなったりしているときは冷静に対応しましょう。フラッシュバック中の患者さんは、過去の辛い記憶を追体験しているので、言動が的を射ていなかったり、ひどく混乱している状態にあるでしょう。そんなとき、周囲の人が感情的に接すると患者さんが余計に混乱してしまい、事態が大事に発展しかねません。自殺行為や自傷行為など、深刻なフラッシュバックを起こしていない限りは、無理に発作を落ち着かせようとせず、そっと見守ることが大事です。

そのほか、「患者さんが発作を起こすのはどういった状況のときか」、「患者さんのフラッシュバックの引き金になっているものは何か」といったことを、無理にない範囲で知っておきます。患者さんの近しい人や友人、担当医師などと協力し、症状がどんな段階に来ているのか、どう接すればいいのかといったことを話し合うのもよいでしょう。ptsdは本人にとっては辛いものでも、周囲の人がその辛さを全て理解するのは難しいものです。しかし、自分が出来る範囲で患者さんの症状や苦しみに寄り添い、接していくことが治療の鍵です。